歯を守る基本は歯周病対策

インプラントも入れ歯も、弱った歯や歯ぐきを根気よく治すところから始めます。

歯周病

歯周病とは歯肉炎や歯槽膿漏など歯の周りの病気の総称で、進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまう恐ろしい病気です。日本人の5人に4人はかかっていると言われ、歯を失う原因の第1位となっています。

原因は、歯と歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる歯周病菌で、歯の根に沿って入り込み歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していき、歯周ポケットを作ります。初期にはほとんど自覚症状がなく、気づかない間に悪化することが特徴です。

入れ歯やインプラントになる前に、最善を尽くして歯を残す
重度の歯周病治療として、エムドゲインや骨補填剤を使った再生医療にも力を入れています。他院で抜歯と言われたケースでも、5年〜10年歯を残すことができた例が少なくありません。大切な歯を守ることを諦めず、最善を尽くして歯を残したいと考えています。

今は歯周病でない人にも必要なのが、歯周病予防です

歯周病予防歯周病は生活習慣病の一つで加齢に伴う病気でもあります。加齢変化は誰にも起こり、免疫機能は低下していくものです。現状は歯周病と診断されない方も、将来に備えて日常の正しい歯磨きと定期的なメインテナンスで歯周病を予防することが必要です。また、歯周病は初期の自覚症状がほとんどないため、気づかれない方がほとんどです。定期的な検診で歯周病に早く気づき、適切な治療と予防を行うことが重要です。

全身にも悪影響を与える歯周病
歯周病は、歯や歯ぐきの中だけでなく体の健康にも悪い影響を与えることが近年明らかになってきました。例えば歯周病を放置すると、歯周病原因菌が歯肉の毛細血管から全身の血液中に入り、糖尿病や動脈硬化などの原因になると考えられています。また寝たきりの高齢者の誤嚥性肺炎の原因としても挙げられています。

特に、糖尿病の人は歯周病にかかりやすいと以前から言われていました。さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状も悪化するという関係も明らかになり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼし合っていると考えられるようになってきたのです。歯周病治療によって糖尿病が改善することも明らかで、毎日の食生活や歯磨きなどの生活習慣を見直し、歯周病を治療し、予防することは糖尿病の予防や改善にもつながります。

【当院の特徴】症状に合わせてきめ細かく治療を行います

歯周病治療当院では、歯石除去(スケーリング)と正しいブラッシング指導を基本に歯周ポケットを改善していきます。歯周ポケットが深く、スケーリングだけでは歯石が取り除けない場合は外科的治療を行います。

ブラッシングの仕方は、人それぞれに習慣やクセがついてしまっています。それを見直し正しいブラッシング方法を習得し、それを毎日実行することが大切です。当院は、患者さまがご自身でしっかりとブラッシングできるまで歯科衛生士がていねいに指導いたします。

初期の歯周病
歯並びやブラッシングのクセ等を理解・把握していただいたうえで、患者さまに適したブラッシング方法を習得していただきます。

●スケーリング(歯石除去)
歯石は歯の表面に強固に付着しているので、超音波ではがしたり鋭い刃を持つ器具ではじきとばしたりします。歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の歯石も慎重に取り除きます。

中等度から重度の歯周病歯周病治療
炎症が歯肉の奥まで進行し歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周外科治療を行います。さらに歯周組織を回復するために、歯周組織再生療法(エムドゲイン)や歯ぐきの移植手術を行っています。当院は、歯周外科にも豊富な診療経験がありますのでご安心ください。

●フラップオペレーション
スケーリングだけでは歯石を取り除けない場合、局所麻酔を行い歯肉を切開して、歯石を徹底的に取り除きます。歯槽骨の清掃やダメージを受けた歯肉組織の除去なども合わせて行い、歯肉を縫合します。

●ルートプレーニング
歯周ポケットの奥深くの歯石や感染した歯質を専用の道具で取り除き、歯根の根面をきれいに整える治療です。

カウンセリングをおこなっております

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